大学等でクリッカー・アンサーパッドを使う場合の導入のポイントはもちろんソフトウエアの使い易さや豊富な機能は当然の前提となるが、「多人数授業」であり、「クラス分けされていない不特定な生徒」が授業ごとに入り乱れるという大学特有の形態にうまく順応し、授業前後には授業の妨げとならないような段取り(準備)がいかに少なくて済むかというところがポイントとなる。 授業毎に貸出し・返却を伴う使い方であれば、個人の紐付けを行うか行わないかという点。個人の紐付けを行い、100人以上の大人数授業になるのであれば、圧倒的に使い勝手がいいのが高機能なアンサーパッドであるModel-T端末にて学籍番号を後から入力させるという使い方が必要となる。100人以下の大人数ではない授業であれば、特定キーパッドを特定個人へ貸出(若しくは持ち出し)をルールづけることで、簡易型アンサーパッドであるModel-Sでも十分である。もちろん個人の紐付けを行わないランダムな方法でいいのであれば簡易なModel-Sで十分である。
トータライザーとして、個人の先生が自分の授業専用で購入するのであれば、自分が最も使い易い授業ツール(パワーポイント等)に合わせたソフトウエアで問題ないが、日本の多くの大学での活用シーンは50台・100台といったアンサーパッドを事務局等で購入し、その後授業・先生毎に貸出しを行っているという形が最も多い。ここでのポイントは、「幅広い授業シーンに対応できるか」である。A先生はパワーポイント、B先生は書画カメラ、C先生は黒板に手書き、D先生は電子黒板…等と先生の数だけ授業形態も様々であり、それらの要求に応えようとするアナライザーシステムであれば大学向けソフトウエア(FS-01)が最も使い易いという事となる。このソフトウエアはパワーポイントでアドイン連携し、視覚的にも表示することが可能である一方で、パワーポイントがインストールされていないパソコンでも操作することが可能である。最近の授業ではWEB上に問題を検索し、それを出題したり、WordやExcel等で作った問題なども容易に出題することが可能である。またアドリブでいきなり質問を思いついた時なども即対応できることが大きな特徴である。他社等のトータライザーではパワーポイントがインストールされていないとクリッカーすら使えないというものもあるようなので購入時には注意が必要だ。
大学特有の使い方として、テスト・アンケートは当然のことながら、おもに国家試験対策で用いられるように、試験の回答専用クリッカーとして使いたいかどうかという点もポイントとなる。たとえば問題用紙を配布し、60分時間制限内に30問の設問を解かせる使い方をされたい場合は、生徒自らが問題番号を選択し自分の時間配分でアンサーパッドに回答を入力させるという機能である連続試験機能を使うなら高機能アンサーパッドであるModel-Tの選択が望ましい。
その他、TBL授業(Team-Based-Learning)形態をとったグループ分けを行い、I-RAT,アピール,G-RATを行う事でグループ学習の効果を期待したい場合は別途TBLソフトウエアを用意している為、それを活用することをお勧めします。本ソフトウエアは標準のソフトウエアとは別売形式となっておりますので詳細機能や使い方等につきましては別途お問合せ下さい。